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1. 9月病

投稿日時: 2019/09/27 staff1


長い夏季休暇が明け慌ただしい日常に戻るとき、変化に順応できず気分がふさいでしまうことを、欧米では9月病と言われてきました。日本でも、9月に調子の悪さを感じる人がふえ、9月病と言われるようになってきました。体の症状は、疲れが抜けない、過食(食べすぎる)、眠れない、過眠(眠りすぎる)、体や頭が重い、だるさがつづく、頭痛がする等です。心の症状は、気分がおちこむ、やる気がでない、元気がでない、楽しくない、悲しい、めんどくさい、心配になる、焦燥感(どうしていいのかわからない)、イライラしてる、けんかばかりする等です。大きく分けて、5月病の秋バージョンの「秋うつ」タイプと、夏の疲れからくる「秋バテ」タイプに分けられます。

秋うつタイプの9月病は、秋になるとなんとなく悲しい気分になったりする季節性感情障害(SAD)という病気があります。もともとの9月病はこのタイプで、日照時間なども関係して脳の働きが不調になるようです。秋うつタイプの特徴としては、気分が沈みがちということに加え、過眠・過食がみられます。秋バテタイプの9月病は、エアコンの効いた部屋での体の冷やしすぎが大きな原因です。秋バテタイプの9月病の特徴は、夏の疲れが蓄積された疲労感です。体温調整の乱れが原因のことも多く、夏の間に冷たいものを食べる習慣がついて胃腸の調子が悪くなっている人もいます。そして、両者に共通するのは自律神経の乱れです。

秋うつタイプの9月病の子どもの気持ちは、長い夏休みを終え、新学期が始まり、「早起きが嫌だ」「だるい」「夏休みの生活が良かった」などの思いがとても強くなってしまった状態です。秋バテタイプの9月病の子どもは、冷えが原因で、アイスの食べすぎだったり、涼しくなったのにタオルケット1枚で寝ている場合などです。共通する自律神経の乱れを正すには、規則正しい生活(睡眠・食事・適度な運動)です。でも、9月病で体調が悪いから生活が乱れているのですから、そう簡単には直せません。それでも、楽しい活動を朝方に用意する、お日様の下で活動する、ぬるめの風呂にゆっくり浸かるなど、体内バランスの正常化が何より大切です。そして夜中のブルーライト(PC等液晶の光)は脳の混乱の長期化につながりますので、何はともあれ、しばらく禁止してみましょう。眠れぬ人は無理に眠ろうとしなくていいので、布団に包まって癒し系の音楽を流すとか、それでも眠れぬ過ごしが辛いなら、落語や一人語りのオーディオブックをかけてみるとかして、酷使してきた視覚系を休めて聴覚系の入力に切り替える工夫をしましょう。ラベンダーの香りが嫌いでないならこれもオススメです。