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1. 解離症状

投稿日時: 2019/11/13 staff3

発達障害の人は二次障害を抱えている場合が少なくありませんが、解離性障害とも関係があると言われています。特にASDの人に多いのですが、対人関係や感覚の問題が多いASDの方は日常生活において他の方より精神的に疲れて不安も高いので解離しやすいのかもしれません。

大きなストレスを感じた時、記憶がなくなってしまう解離健忘症
自分で行っている事でも自分が行っていないような感覚になる離人症
気付いたら知らない所にいる事がある解離性遁走
人と話をしたり体を動かす事が出来なくなる解離性昏迷
昏睡状態や思っているように体が動かなくなる解離性てんかん
複数の人格を持つ多重人格、解離性同一障害

どのような症状かで細かな病名も変わるのですが、記憶がなくなったり過去をすっかり忘れる場合もあります。また、頭の中か遠くから音が聞こえるなどの場合は統合失調症か解離性障害の可能性があり、発達障害の人にとって程度の差はあっても何等かの症状があってもおかしくはないです。

先にも掲載したように「疲れやすい原因:11/12」、定型発達の人でも強いストレスを感じたり嫌な事があれば自己防衛能力が働きます。ASDの人は常に強いストレスを抱えている場合が多く、人間関係が円滑に進まない・空気を読んだ会話が出来ない・人に理解してもらえないなど、普通なら感じない部分で問題を抱えています。そのため常に自己防衛をしている状態だと考えると、診断は出ていなくても同じような状況を感じた事があってもおかしくはありません。

症状があるなら、まずは医療にかかる事が何よりも大切です。ASDやAD/HDの診断と精神疾患を疑い相談すれば、何が問題になっているか分かるはずです。この症状はセロトニンが少ない事で発症することが多いので、ASDは合わせて発症しやすいのかもしれません。早めの処置が出来れば改善していく部分や楽になれる事も沢山あります。本人は混乱していて的確な判断ができないことが多いので、家族や関係者が解離性障害かもと考えて医療に一緒に足を運んであげてください。