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四十住さくらが「金」・開心那は「銀」

四十住さくらが「金」・開心那は「銀」、岡本碧優4位・・・スケボー女子・パーク

2021/08/04 【読売新聞】

東京五輪の新競技・スケートボードは4日、有明アーバンスポーツパークで女子パーク決勝が行われ、 四十住よそずみ さくら(19)(ベンヌ)が60・09点でこの種目の初代女王に輝いた。夏季五輪で史上最年少の日本代表の12歳・ 開ひらき心那ここな (WHYDAH GROUP)が2位、岡本 碧優みすぐ (15)(MKグループ)が4位。

7月26日にスケートボードの女子ストリートで西矢椛(もみじ)(13)(ムラサキスポーツ)が「金」で日本勢史上最年少のメダルに輝いたが、今月13歳になる開はこれを更新した。開と同じ2008年生まれで、母親が日本人、宮崎県出身のスカイ・ブラウン(13)(英)が3位。

パークはおわんを複数組み合わせたような複雑なコースを舞台にして滑り、技の難易度や速さ、全体の構成、独創性などを競う。スノーボードのハーフパイプのように、傾斜を利用し、空中に飛び出すエア・トリックが見所。

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「12歳の頃は学校帰りに雑草食べてたぞ」・・・躍動する10代選手と比べため息

8/4(水)【読売新聞】

東京五輪は4日、スケートボード女子パークが行われ、10代の日本人選手が3人とも予選を通過し、決勝に進出した。ツイッターでは、華麗な技に驚く声と「それに比べて自分は…」とため息を漏らす投稿が相次いでいる。

この種目には、夏季の日本人選手で史上最年少出場の12歳、開(ひらき)心那(ここな)のほか、15歳の岡本碧優(みすぐ)、19歳の四十住(よそずみ)さくらが出場。開は、競技後のインタビューで、練習で未挑戦の技を予選で成功させたことを明かすなど、強心臓っぷりにも注目が集まっている。

ツイッターでは「おっさん12歳の頃は学校帰りに雑草食べてたぞ」「12歳の時なんてクワガタ捕りと釣りしかしてなかったで。まあ、今も変わらんけど」など、12歳の頃を思い返す投稿があふれている。

予選を2位で通過したのは、英代表のスカイ・ブラウンで、こちらも7月7日に13歳になったばかり。日本人の母とイギリス人の父を持ち、スケートボード中の事故で頭蓋骨骨折の大けがから復活しての五輪出場だ。

今大会から採用されたスケートボードは、7月26日に行われた女子ストリートでも、13歳の西矢椛(もみじ)が日本史上最年少の金メダルを獲得し、16歳の中山楓奈(ふうな)も銅メダル。銀メダルのライッサ・レアウ(ブラジル)も13歳と、10代選手が表彰台を独占。SNSでは「表彰台に上がった3人の年齢の合計(42歳)と俺の年齢が大して変わらないという事に気付き戦慄(せんりつ)を覚えた」「13歳が金メダルか。それに比べて俺は何してるんだよ」と、若い選手と自身を対比して嘆く声が渦巻いた。

新種目に限らず、体操男子では19歳の橋本大輝が個人で金2つ、団体で銀の、計3つのメダルを獲得。同じく体操で団体銀メダル、個人総合で5位に入賞した北園丈琉(たける)選手は18歳。競泳男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得した本多灯(ともる)選手は19歳で、陸上3000メートル障害で日本人初の7位入賞となった三浦龍司選手も同じく19歳と、今大会では若い世代の活躍が目立っている。スケートボードでさらに10代のメダリストが増えるか注目だ。

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10代の選手がゴールドラッシュを起こしています。昭和のおじさんがアソビと蔑んだスケボですが、その凄さ今回余すところなく見せてもらい、おじさんは正直ノックダウンです。スノーボードはボードとシューズがくっ付いているから跳べるのはわかるけど、ボードと靴がくっ付いてないスケボはなんで自在に空中が跳べるのと驚いています。身体とボードの動きを完全に同期させるなんてそれだけでビックリマークの連続です。

しかも、女子がコンクリート上で跳び回っているのです。メイクを失敗したら大けがするようなトリックを次々に跳んでメイクしていきます。子どもだからできるというけど、誰でも落ちたことはあるはずだからその恐怖感を乗り越える必要があります。それは、子どもだろうが大人だろうが同じです。喝さいを浴びているメイクは何度も何度も練習して恐怖感を乗り越えてきた賜物です。みんなおめでとう!

発達障害児らの裸動画撮影、暴行の放課後デイ職員に懲役3年判決

発達障害児らの裸動画撮影、暴行の放課後デイ職員に懲役3年判決

2021/8/5 【神戸新聞NEXT】

兵庫県尼崎市内の放課後等デイサービス施設に通う発達障害児らを裸にして動画を撮影したり、暴行を加えたりする行為を、元職員の男(28)=兵庫県宝塚市=が繰り返していた。子どもを虐待から守るはずの職員が、なぜ道を踏み外したのか。神戸地裁尼崎支部であった公判で、動機と経緯が語られた。

7月5日、男は強制わいせつや児童買春・ポルノ禁止法違反、暴行などの罪に問われて判決公判に立ち、裁判官に懲役3年の実刑判決を言い渡された。

「警察の方から確認のために写真を見せられた時、涙があふれ出た」
公判で被害児童の親が代理人を通じ、事件を知った時の衝撃を伝えた。愛する息子が下着を脱がされ、おもちゃのように扱われている様子が映っていた。

「その日の送迎でも、被告と普通に会話していたことが、信じられない」
男は社会福祉士の資格を持ち、施設ではセンター長という責任ある立場で保護者からの信頼も厚かった。

判決によると昨年3~8月、施設の同僚と共謀するなどし、利用者の男児4人にわいせつ行為や暴行を繰り返してきた。検察によると、2019年12月ごろ、男は裸の男児の下半身をスマートフォンで撮影し、共謀した同僚と笑い合うと行為はエスカレートしていった。

20年4月には、当時9歳の男児の下着を脱がせた後、右足をつかんで無理やり開脚させ、動画を撮影した。当時11歳の別の児童には、三角座りをした背後から同僚が膝を持って抱え上げ、尻を突き上げるようにした上で、男がズボンや下着をまくり上げていた。頭部を平手でたたいたり、足で踏みつけたりもした。

動画には小さい体で必死に抵抗し、嫌がる表情が映っていたという。男は逮捕後、「泣いて嫌がる反応を見て欲求が満たされた」「動画を撮る方が反応がよかった」などと話した。

児童たちは精神的に追い込まれても、助けを求められなかった。1人は髪の毛をむしり始め、別の児童は自宅で無心に児童虐待の動画を検索するようになった。「SOS」を出し続けていたのだ。発覚経緯の詳細は明らかにされなかったが、通学する小学校が異変に気付いた。

法廷で歩きづらそうに証言台に向かう男はつえを握っていた。拘留のストレスで適応障害になり、手足がしびれるようになったという。

「自分がなぜこんなに重い罪を受けないといけないのかと思っていた」と当初は反省の色もなかったが、保釈後にニュースで大きく取り上げられる自分の名前を見て、事件の重大さに気付いたという。

男は被告人質問で、妻から1冊の本を受け取ったことを打ち明けた。

タイトルは「おかあさん、お空のセカイのはなしをしてあげる」。一人の少女が母親に、胎児の時の記憶を話すというエッセー漫画だ。なんで私は生まれたんだろう-。子どもの目線から、生まれてきた奇跡と喜びが描かれている。

妻からの「罪の大きさに気付いてほしい」というメッセージに、男はうつむきながら「自分たちに子どもができて、もし同じことをされたら絶対に許せないと思った」と漏らした。

裁判官は判決の最後に付け加えた。「(誰しも)子どもの行動を見て笑うことはある。しかし、あなたの行為は子ども本人、彼ら自身を笑っている。これは絶対に許されない」

なぜ男は児童たちを「人」として見ることができなかったのか。公判が終わり、足を引きずりながら法廷の奥へと消えていった。

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施設や学校での児童虐待の報道を扱うのは気分が悪いものですが、この事件はどこでも起こりうると考えています。物言えない弱者である児童や障害者、老人、病人を相手にした卑劣な犯罪ですが、当事者は露にも犯罪とは考えていないから、次から次に起こっているのです。記事のように保護者からの信頼があったからと言って虐待のリスクが低いとも言えません。

虐待は世代を超えて連鎖すると言います。専門家は、家庭で虐待を経験していることが当事者の虐待行為の「引き金」になっていると分析しています。子ども時代に親の力で支配され続けて、自分を大切にする気持ちが育たなかったことが、虐待行為につながっているというのです。「自分を大切にできなければ他者も大切にできないわけで、そこに暴力の連鎖の問題とか、思春期以降は性の問題と出てきて、力で支配する、あるいは力で支配された者が力で支配する、そういう循環が起こりうるのだろうと思います」と話しています。

誰もが100%親の愛情を受けてきたかどうかの保障がないのは仕方がないことです。それは、その人が成人したあと子どもに対してどういう感覚を持つかと言う結果論だからです。しかし、虐待の様々な事実と先に述べたような心理的なメカニズムを知ることによって、自分にもリスクがあると知ることが予防法になるはずです。

このような虐待の当事者を生んでしまうのは、周囲の大人、「行動しない傍観者」の問題だと考えます。虐待など自分は加担しないと思っていても、暴言や暴力の前に竦んでしまい告発が遅れてしまうのは、それを見ている職員もその虐待に傍観者として加わるリスクがあったと考えるべきです。

子どもに関わる人誰もが良い人であってほしいという願いは大事にされるべきですが、現実には何の保証もありません。傷ついた子どもの心は、簡単には癒すことはできません。自分の職場で虐待や傍観をどう防ぐのかは、記事ような虐待の事実を直視し、自分にも同僚にもそのリスクがないかどうか常に問い続ける具体的な取組が求められます。

「パラリンピックは学校観戦を」選手団長らが千葉県に要望

「パラリンピックは学校観戦を」選手団長らが千葉県に要望

08月05日 【NHK】

東京パラリンピック日本選手団の代表らが5日、競技会場のある千葉県の熊谷知事のもとを訪れ、学校連携観戦チケットによる子どもたちの観戦を実現させるよう要望しました。

東京パラリンピック日本選手団の河合純一団長とJPC=日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長は5日、千葉県の熊谷知事のもとを訪れました。

東京パラリンピックで千葉市の幕張メッセでは4つの競技が行われることになっていますが、河合団長らは無観客での開催となった場合も学校連携観戦チケットによる子どもたちの観戦を実現させるよう求める要望書を熊谷知事に手渡しました。

河合団長が「限界に挑戦するパラアスリートの活躍を見ることで子どもたちに気づきを与えたい」と述べたのに対し、熊谷知事は「コロナの収束が見通せない状況が続くが、当事者の声として要望を重く受け止めて今後の大会組織委員会との協議にあたっていきたい」と応じました。

会談の終了後、河合団長は記者団に対し、「コロナが厳しい状況で安全・安心は確保されなくてはならないが、パラアスリートの姿を子どもたちがライブで見ることが、彼らの未来に貢献できるということを訴えていきたい」と話しました。

河合団長らは今後、東京都など競技会場があるほかの自治体や大会組織委員会にも同様に要望を伝えるということです。

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パラ選手団は,沈着冷静な熊谷知事だからこそ目を付けたのでしょう。2019年9月千葉県を襲った台風15号で千葉県内のライフラインがズタズタになったときも,市長でありながら県知事よりも素早く首長間で連絡を取り復旧に尽力したことが思い出されます。それでも,物資が不足して市民生活は自粛を余儀なくされます。そんな時に,みんなが我慢しているのに支援学校の子どもが水遊びをして不謹慎だと市役所に苦情が入ったのです。熊谷市長はそんな自粛は求めていないし,しなくていいとSNSで一蹴した経過があります(自粛はご遠慮下さい: 2019/09/17) 。

今の状況とよく似ています。大変だ大変だと大騒ぎをして,被害を受けていない関係のない人まで騒ぎに巻き込んでいく風潮を打破するのは東京都でもなく政府要人でもなく,熊谷知事だと白羽の矢を立てたのだと思います。現に千葉県は無観客試合と決めた後でも,感染予防をしながらサッカーなどを子どもたちに観戦させています。以前,人口比で東京の5%しか陽性者のいない陽性率順位45位の岩手県が,子どもにソフトボール女子の観戦もさせなかったことについて非難しましたが,千葉県の陽性者は東京の50%,陽性率全国4位にもかかわらず,知事はぶれずに観戦させています。

今回も,ロックダウンしか方法がないと嘆く専門家ばかりをテレビに登場させ,軽症者を自宅で待機させるとは何事かと怒る人は映すが,政府予算のコロナ医療支援の1.5兆円を厚労省が使わずに余らせているサボりの事実は報じない偏向報道を,きちんと見抜いている首長がどれだけいるのか疑問です。政府には難癖をつけながら,これから始まる甲子園での夏の高校野球大会やプロ野球を感染予防のために中止しろと言うメディアは聞いたことがありません。スポンサーには頭が上がらないとは言え,あまりにもの二枚舌に辟易します。そんな中で,パラ観戦を熊谷知事はどう考えていくか見守りたいと思います。

パラリンピックで子どもの観戦検討 学校連携プログラムで政府ら

パラリンピックで子どもの観戦検討 学校連携プログラムで政府ら

2021年8月7日 【東京新聞】

24日開幕の東京パラリンピックを巡り、一般観客を入れない場合でも、自治体や学校単位でチケットを購入してもらう「学校連携観戦プログラム」で子どもたちの観戦機会を確保する案が関係機関で検討されていることが6日、分かった。複数の関係者が明らかにした。会場がある自治体の児童や生徒に限れば「直行直帰」で、新型コロナウイルス感染拡大防止との両立を図ることができるとの見方が出ている。

組織委によると、パラの会場は東京都のほか、埼玉、千葉、静岡各県にあり、実施には組織委や自治体間の調整が必要になる。

政府筋は6日、会場での観戦は子どもたちにとって貴重な経験になるとして、パラの学校連携観戦を検討したい意向を示した。組織委関係者も、入場を子どもたちに限り、往復の交通手段などを工夫すれば、会場での観戦は可能との見方を示している。

パラの観客対応は8日の五輪閉幕後、政府、東京都、組織委、国際パラリンピック委員会(IPC)などの代表による5者協議で判断される見通し。

東京パラリンピック日本代表選手団の河合純一団長は5日、千葉県庁で熊谷俊人知事と面会し、学校連携観戦による観戦機会確保を求めた。(共同)

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菅首相 東京五輪「感染拡大につながっていない」 パラリンピック観客は「5者協議で判断」

2021年8月6日 【東京新聞】

菅義偉首相は6日、広島市内で記者会見し、東京五輪開催が新型コロナウイルス感染者の急増に関係しているという見方について「これまでのところ、五輪が感染拡大につながっているという考え方はしていない」と重ねて否定した。水際対策や選手・関係者らの行動管理を徹底していることを理由に挙げ、「東京都の繁華街の人流は五輪開幕前と比べて増えていない」とも指摘した。

一部の専門家などが主張する緊急事態宣言の全国拡大に関しては「地方の事情を判断する必要がある。独自の感染対策もある」と、慎重な姿勢を示した。

24日開幕のパラリンピックを有観客で開くかどうかは、五輪閉幕後に国際パラリンピック委員会(IPC)などと行う5者協議で決めると説明。31日まで東京都などに緊急事態宣言が発令されていることを踏まえ、「宣言下でのスポーツイベントの一般ルールや、今後の感染状況が判断材料になる」と述べるにとどめた。(井上峻輔)

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それなら,なんで五輪前に言わないのか,熊谷知事が学校連携観戦を決断した後でも,いくらでも子どもの観戦計画はできたはずです。「柳の下の二匹目のドジョウを狙う」諺にもあるように,主体性のない模倣はすぐにぶれそうな気もしますが,方向性は間違っていないと思います。そもそも「無観客試合」は人流が感染を広げるというエビデンスのない感情論の高まりに押されて決まったようなものです。本気で言っているなら,毎日に何百万人も通勤に使う山手線や甲子園の高校野球やプロ野球観戦こそ止めなければなりません。

無観客試合にしても,盛り場を閉じても陽性者数の増加は止まりませんでした。若者に陽性者が多いのは老齢者がワクチンを打ち終えた証です。重症者ベッド数が足りないと何度も報道されますが,重症者のベッド数を増やしていないことは報道されません。この原因は1.4兆円ものコロナ医療予備費に手を付けなかった役人と医師会のサボタージュです。子どもの重症化例は例外1例を除いて全て無症状か鼻水程度の軽症です。何より世界の陽性者数より二桁少ない我が国の現状を見れば,子どもの観戦を止める理由が見つかりません。

東京2020+1:ホンジュラスがんばれ! 児童らゴール裏で観戦 鹿嶋 /茨城 | 毎日新聞

夏の甲子園大会、2年ぶり開幕

夏の甲子園大会、2年ぶり開幕 決勝は26日予定

2021年8月10日【朝日新聞】

第103回全国高校野球選手権大会は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開会式があり、17日間の熱戦が始まる。昨夏は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、開催は2年ぶり。参加3603チームの頂点をかけて49代表が戦う。

開会式は感染拡大防止のため一部を簡素化、グラウンドを1周する入場行進はとりやめた。選手らはマスクを着用、隣のチームと約1・5メートルの間隔をとって外野に整列した。冒頭、俳優・歌手の山崎育三郎さん(35)が大会歌「栄冠は君に輝く」を独唱した。

市立西宮高の女子生徒が代表校のプラカードを掲げて先導し、選手らは北から南の順に1校ずつ本塁方向へ行進した。吹奏楽、合唱の人数は従来の半数以下とした。

選手宣誓は、36年ぶり2回目出場の小松大谷(石川)の木下仁緒(にお)主将(3年)が務めた。「2年ぶりの夏の甲子園。人々に夢を追いかけることの素晴らしさを思い出してもらうために、気力・体力を尽くしたプレーで、この夢の甲子園で高校球児の真(まこと)の姿を見せることを誓います」と力強く宣誓した。

開会式後の第1試合は、4年ぶり18回目出場の日大山形(山形)と、中止となった昨夏を挟んで2大会連続15回目出場の米子東(鳥取)の顔合わせ。始球式は、関西医科大医学部1年の吉田裕翔さん(19)と大阪大医学部1年の嘉村太志さん(19)が行う。ともに兵庫・甲陽学院高の野球部出身。昨夏の中止により、甲子園への夢がなくなった全ての球児の代表として、また、医療従事者への感謝とエールを込めて選ばれた。

今大会から休養日が1日増え、3日となる。台風9号接近の影響で9日の開会式と3試合が順延されたため、日程は1日ずつ延び、決勝は26日の予定。

入場は各代表校の生徒や保護者ら学校関係者に限られ、吹奏楽部は各校50人を上限にアルプス席に入場できる。一般客向けのチケット販売は行わない。

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【甲子園】山崎育三郎が開会式冒頭で「栄冠は君に輝く」独唱 美声響かせる

2021年8月10日【日刊スポーツ】

<全国高校野球選手権:開会式>◇10日

俳優で歌手の山崎育三郎(35)が甲子園に美声を響かせた。

開会式冒頭、二塁ベースと中堅の間に立ち、大会歌「栄冠は君に輝く」を1番から3番まで独唱した。伸びやかな歌声に、出場する選手やコロナ禍で闘う全ての人たちへのエールを込めた。歌い終わると、場内から拍手が起きた。

山崎は昨年放送されたNHKドラマ「エール」でも同歌を熱唱した。「エール」の主人公は、同歌を作曲した古関裕而氏がモデル。山崎は、主人公の小学校時代の同級生で歌手となる役で出演した。終戦後は堕落した生活を送っていたが、「栄冠は君に輝く」を歌うことで、歌手として再生するエピソードが描かれた。

山崎は「昨年朝ドラ『エール』で、『栄冠は君に輝く』を歌われた伊藤久男さんをモデルとした役を演じ、今年、甲子園で歌う機会を頂けたご縁に震えるほど感動しています。選手の皆さんには、昨年コロナの影響で大会が中止になり、出場出来なかった先輩方の思いも胸に、全力で楽しんでプレーして欲しいです」とコメントしていた。

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開催できてほんとうによかったです。観客は各代表校の生徒や保護者ら学校関係者に限られ、吹奏楽部は各校50人とは言え、選手にとってみれば仲間の応援こそ自分を奮い立たせる大事なパワーです。そもそも、昨年8月の1日の陽性者数は1300人程度で今の1割でした。それでも中止判断したのは地方予選から大会までの計画が困難であったことや第2波が必ず来るという予防対策からでした。そして秋が過ぎ冬が来て予想通り第2波はやってきましたが、夏の甲子園の中止の効果については検証もされませんでした。甲子園大会中止は感染予防のためのスケープゴートになった感もあり、今年の開催は昨年の轍を踏まないように決断されたとも言えます。

今年度になり、今年こそは各校は県大会で熱戦を繰り広げました。そんな中で起こったのが、「コロナ辞退の米子松蔭」事件(コロナ辞退の米子松蔭「再出場」の可能性: 07/19)でした。主将西村君のツイートで全国の有名人や文科大臣までを動かして、再試合を実現しましたが、松陰の校長が一言、「誰も陽性者はいないから出場する。責任は私がとる」と宣言すれば、こんな大事にはならなかったとも考えられます。トップが叩かれるのを恐れて断念した事件とも言えます。結局、再試合を認めてくれた境高校は破りましたが、準々決勝の八頭高校とは壮絶な打撃戦の末、九回、八頭打線につかまり3点を失い逆転され、米子松蔭野球部の夏は終わりました。

出場辞退からの一連の出来事について、西村君は「多くの方々のおかげで試合ができた。対戦してくれた境にも感謝の思いしかなく、負けてしまって申し訳なさでいっぱい」と振り返っています。高校生がこんなことで申し訳ないと思わなければならない理不尽、優柔不断な風見鶏の大人のおかげで子どもが翻弄されただけの話で、彼らに申し訳ないと言わないといけないのは大人です。ここに、今回の様々なコロナ騒動の本質があるように思います。トップが逃げる事ばかり考えていて確かな決断ができなくては、下々は右往左往するばかりです。「大人の事情」の世相を、「栄冠は君に輝く」の歌詞で洗い流したいと思います。

「栄冠は君に輝く」

雲は湧き 光あふれて
天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし 微笑む希望
ああ 栄冠は 君に輝く

風を打ち 大地を蹴りて
悔ゆるなき 白熱の力ぞ技ぞ
若人よ いざ
一球に 一打に賭けて
青春の 讃歌を綴れ
ああ 栄冠は 君に輝く

空を切る 球の命に
通うもの 美しく匂える健康
若人よ いざ
緑濃き 棕櫚(しゅろ)の葉かざす
感激を 目蓋に描け
ああ 栄冠は 君に輝く