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みんなちがってみんないい

eスポーツ

「eスポーツ」とは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称で、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを指します。 つまり、複数のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツと認め「eスポーツ」と呼びます。

アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることを認めています。また、韓国や中国でも「eスポーツ」が非常に発展していて、市場規模も日本とは桁違いのようです。
日本はアーケードゲームでは世界に名を轟かしているのに、「eスポーツ」では後進国と呼ばれていて、「eスポーツ」という単語すら広がっていません。
「eスポーツ」が盛んな国ではプロゲーマーがサインを求められるほどその地位は確立されています。日本では、もう少し時間がかかるようですが、「eスポーツ」には他のスポーツよりインクルージョン社会を推進する可能性があるのではないかと思います。

eスポーツは他のスポーツに比べ、年齢や性別、障害の有無など気にしなくて済む可能性があると思うのです。コントローラーを工夫すれば重度の運動障害のある方でも参加の可能性が開けるし、対人関係の障害でもディスプレーの向こう側の対戦相手なら試合ができます。そんなわけで、学校の部活動・サークル活動への支援や、障害者の社会参加などに取り組む企業も出てきました。
高校生のeスポーツ大会では、知的障害を持つ生徒と健常者の混成チームが参加しました。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、障害者も参加できる大会など、機運がさらに高まっています。

「たかがゲーム」と考えてしまうのは、もったいない話です。今NHKで「韋駄天」というオリンピックドラマが放送されていますが、陸上競技ですらかつての日本では「たかがかけっこ」とされていたのを、嘉納治五郎をはじめとする人達が何十年も取り組んで昭和の東京オリンピック開催にこぎつけたのです。「eスポーツ」もきっと同じ道をたどるでしょう。ゲーム好きが世界を極める時代がすぐそこまで来ています。

ニュース

今週末にはすてっぷ通信5月号が配布されます。昨年は2回の発行でしたが、今年は毎月発行にしようと頑張っています。ニュースというのは文字通り新しい情報です。古くなっては意味がありません。

ということで、今年は情報量は少なくても毎月発行して、利用者の保護者の方に取り組みや私たちが考えていることを発信しようと通信だけでなくブログも精力的に発信していきます。

すてっぷ通信は、webにアクセスしてもらうきっかけとして読んでもらえればということです。またwebにアクセスする環境にない方にも1か月に一度くらいは様子を知ってもらうためです。

すてっぷ通信もこのブログもどうぞごひいきにお願いします。

熱中症

いつでもどこでもだれでも条件次第で熱中症にかかる危険性がありますが、熱中症は正しい予防方法を知り、普段から気をつけることで防ぐことができます。基本は無理をしないこと。急激な温度上昇。急激な運動。あとは「この程度は大丈夫」という過信の禁物です。水分補給だけでは予防にはならないという知識も必要です。

5月から7月にかけての気温は、広い範囲で平年並の見込み。5月は、晴れると気温の高くなる日があり、6月以降は、湿度が高く蒸し暑い日がある。

と気象庁…。なのに、まだ5月なのに今日は警戒レベルです。

熱中症指数とは、温度と湿度の関係で度数を出します。気温が30度でも高地など湿度の低いところでは汗が乾いていくので暑さを強く感じませんが、気温28度でも京都のような湿度の高い盆地では汗が乾かず暑くてしかありません。この温度と乾燥の関係を度数化したものが暑さ指数(WBGT=湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)です。

英文を読んでわかった方もいると思いますが、湿った布を巻いた温度計と球のまんま(実際は黒球)の温度計のことです。球が湿った温度計は周囲の湿度が低ければ気化熱で温度が下がります。黒球は太陽の光が強ければ温度が上がります。この二つと通常の温度との関係を度数で表したのが暑さ指数です。

暑さ指数をみて上手に熱中症を予防したいものです。

右のページに向日市の暑さ指数を新たにリンクしました。ご覧ください。

才能開発


発達障害の症状は、一つのことに異常にこだわることや、普通なら気が付かないことに気が付く特徴があります。

これを長所とし、才能にまで開花させて、天才と呼ばれるようになった発達障害の人は大勢います。

むしろ、世界中で天才と呼ばれている人の多くは、発達障害であったのではないかとされています。

★アインシュタイン

天才といえばアインシュタインですが、アインシュタインはアスペルガーとLD=学習障害だったといわれています。

 ・5歳までほとんど話すことができなかった
・読み書きが苦手で、時間がかかった
・数字と自然科学には興味があり集中した
・興味がないことには集中できなかった
・仕事が長続きせず転々としていた
・コミュニケーションをとるのが苦手だった
・部屋がいつも散らかっていた。整理整頓が苦手だった
・汚い布で顔を拭いたり、服の汚れを気にしない無頓着さがあった
・簡単な数字すら覚えるのがたいへんだった

アインシュタインはLD=学習障害もあったため、子どものころは勉強ができずに苦労していたようです。大学に入学するのも、行きたかった大学にはおちて、なんとか滑り止めの大学に受かっているほどです。

そんなアインシュタインには、よき理解者の父親がいて、父親がアインシュタインの個性を認めのばしていたそうです。

LDは、知的障害はなくIQが高い場合が多いのです。このような凹凸ある才能が、天才を生み出します。

★野田あすか

人気マンガでドラマにもなった「のだめカンタービレ」のモデルではないかと噂をされる(年齢から考えると違うと思われますが)、天才ピアニストの野田あすかさん。野田さんは、自閉スペクトラム症、解離性障害であることをカミングアウトしています。 

子どものころから発達障害の症状のせいでいじめをうけて、そのせいで何度も転校することになります。そんないじめを受けるなか、夢中でとりくんでいたのがピアノ。でも、大学にもなじめず大学を中退してしまいます。そして22歳の時「広汎性発達障害」と診断されました。

それでもピアノへの想いは捨てきれず、宮崎学園短期大学に入学し、ピアノ講師の田中幸子さんとであったことで、野田あすかの才能は開花し、数々の賞を得ました。

発達障害の「興味があることには過集中する」「強いこだわりをもつ」という症状は天才の王道でもあります。

 ★黒柳徹子

「徹子の部屋」でおなじみの黒柳徹子さん。どんなゲストがきても徹子流に見事にさばいてその人となりを表現していく天才トーク。

芸能界という移り変わりが激しい世界で、トークの力だけで長年テレビに出続ける。天才パーソナリティと言われる所以です。

 黒柳さんも自らの著書「小さい時から考えてきたこと」で、自分が「読書障害」「計算障害」であり、発達障害ではないだろうかと語っています。 

 レオナルド・ダ・ビンチ エジソン ガリレオ ベンジャミン・フランクリン ウィンストン・チャーチル ネルソン・ロックフェラー ヘミングウェイ アンデルセン アガサ・クリスティー ロダン スティーブン・スピルバーグ ウォールト・ディズニー ビル・ゲイツ スティーブ・ジョブズ 天才の多くはこだわり続ける変人=偉人として紹介されます。

しかし、発達障害の少なくない人たちは学校で勉強につまずき、友達を作るときのコミュニケーションにつまずき、就労でも躓いている方が少なくはありません。 周囲が良かれと思って普通を求めれば求めるほどそのつまずきは必然となっているようにも見えます。

とびぬけたこだわりを発見したのなら、その時代の「普通」とされるレールを走る必要はないという身近な誰かの気づきが重要です。こだわりを追求できる環境があってこそ、こだわりは長所となり才能は開発されます。つまり、才能の開花は、その才能のつぼみを見つけ水をやり肥料を与え、太陽の光をあてるファン=サポーターが必要なのだと思います。

 

マインクラフト

放課後等デイサービスで不動の地位を得ているマインクラフト。子どもたちはみんなマインクラフトで新しい世界を作ることに夢中になります。これをプログラミング教育の一環として売りにしている事業所も出てきました。

マインクラフト(minecraft)とは、3Dのレゴ風のブロックで構成された世界で、最近のゲームのリアルなグラフィックと比較すると、レトロな雰囲気ですが、ブロックでできた世界を自由に探検したり、採掘して、自由な世界を組み立てることができます。  

「視覚的なフォーマットの情報と構造や、ある程度の予測可能性を与えてくれる」ことが、子どもを混乱させずに、課題に取り組みやすくしてくれるのです。

 マインクラフトが提供する環境で、子どもたちは、コミュニケーションを学んだり、明確なゲームのルールのなかで遊ぶといったような社会的な相互作用を促すことができます。

マルチプレイヤーモードで子どもたちがいっしょに遊ぶときには、お互いに会話して、アイデアや計画をシェアする方法を学びますす。マインクラフトで学んだことを、実際の生活でも応用することができるようになれるかもしれません。

他のゲームのようにストーリーにそって何かしなきゃいけないのではなくて、好きなものを好きなように作ることができるというのも、マインクラフトの魅力です。

何を創造してもいいという自由度があるというのも、マインクラフトが好まれる理由です。自閉症スペクトラムの人で、あまり一般的ではないことに熱中して詳しくなることがありますが、マインクラフトはそうした好奇心を満たしてくれるゲームでもあります。

マインクラフトは「サンドボックス型のゲーム」というジャンルに分類されていますが、箱庭療法(サンドプレイセラピー)に似たところがあると思います。