みんなちがってみんないい
ラグビー・ワールドカップ
先週、ラグビー・ワールドカップが開幕しました。初のアジア開催ということもありたいへん盛り上がっています。日本はロシアに初戦勝利です。ところで、初めて観戦した人は、日本チームを見て「え?外人チームなの」と思った方もいたかと思います。ラグビー ワールドカップ 日本代表は31人中14名の外国出身者がいます。ラグビーの場合は国際ルールで、代表チームはその国の国籍を持たない外国人選手であっても登録が認められています。その条件は、出生地がその国、両親・祖父母のうち一人がその国の出身、その国で3年以上継続して居住していることです。このいずれかの条件に該当し、他国の代表選手になっていない場合、代表チームに入ることができます。ラグビーでは「国籍よりも実際にプレーしている土地」を優先するのです。
ナショナルチーム編成のコンセプトから言えばどうでもいいことですが、日本チームは14人のうち9人が日本国籍を取得しており、他国のチームより帰化割合は高いです。ヴァルアサエリ愛やリーチマイケルは、高校で来日して高校ラグビーや大学ラグビーでも活躍し、日本ラグビー文化を体現し、帰化もした真っ当な日本代表選手です。帰化してないトンプソン ルークや南ア戦逆転トライのカーン ヘスケスは長く日本で生活し、日本のトップリーグと日本代表合宿、代表戦を経験して日の丸を背負う覚悟と誇りをもって戦ってきたのです。ルークはさすがに年齢で無理にしても、他のみんなは次回のW杯目指して頑張ってくれるだろうと思います。
ところが、外人ばかりが目立って日本チームと言えないと非難する方がいます。しかし、他国チームでも同じくらい外国人選手はいます。サモアチームやUSAチームは日本チームより外国人が多いのですが、肌の色や顔つきが同じで目立たないだけです。故郷を離れて日本で戦ううちに日本が好きになり、文字どおり、体を張って日本チームの為に活躍してくれている代表選手の活躍を素直に喜びたいと思うのです。「国家への所属」よりも「チームへの所属」を優先する。ここがオリンピックや他のスポーツと違うところで、いいところだと思うのです。がんばれニッポン!