すてっぷ・じゃんぷ日記

学校の学習と結びつく支援を! Y先生のじゃんぷ通信4

学校の学習と結びつく支援を! Y先生のじゃんぷ通信4
その1 「蛾(が)まいこんだ!の巻」 

学びの広場じゃんぷは、西向日の閑静な住宅地で、桜の並木がきれいな街の中にあります。
それで建物のなかに 突然蛾が舞い込んでくることも。
職員は超びっくり・・・ 大騒ぎです。

ちょうどそんな頃です。
実は利用している小学2年生のK君は生き物が大好きで、以前から
「ぼくアゲハ蝶をそだてているんや」
「おばあちゃんの家に柚の木があって、その葉っぱでそだてているんや」
とよく話してくれていたのです。
駅からじゃんぷまでの道も、もうK君にとっては興味の宝庫です。
「きょう 木に蜜がついているのを見つけた!」
「花の中にありがいたんやで」
「蜜を触ったらぷにゅぷにゅしていた」
「でも臭おったらくさかった。先生も臭おってみて」
と先生たちや何人かの友達を巻き込んで楽しい会話になりました。
そんな日に思わぬ蛾の出現ですから、『桜の蜜→かえで→メープルシロップ→NHK番組の科学の里で作ってた』と話題は広がります。

こんな話が出てくるときはチャンスです。
理科の生き物の学習につながったりします。
国語の3年生の教材で「ハリネズミと金貨」というお話が出てきます。
「リスが木のうろから顔をだして」
クモが「おいらがあんだもの(靴下)をあげるよ」等の表現が出てきた時に読み書き障害のある子どもたちは困ってしまいます。
『木のうろこ』『木のうら』???
『おいらが あんたにあげるよ』???

職員が学校の教材の流れをつかんで、
じゃんぷの近くで「木の洞(うろ)」を見つけて写真を撮って見せました。
クモの糸で見事にクモの巣をつくっている写真を探しておきました。
それをみていた3年生のLさんは、
「あー そういうことね!」
と文とイメージが結びついて納得した顔になりました。

学校から帰っての宿題は、家庭にとってはとても大変な時間です。
そして、子どもたちの生活のほとんどは学校の学習が多くを占めます。
その学校の流れにそって、「わかった」「なるほど」と感じながら過ごすサポートが大きな力になります。学校や家庭での生活がスムーズにできる中で、伸びる力も出てきます。
学習支援をじゃんぷが大事にするのはそのためです。

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これまで「Y先生のアイデア通信」のタイトル改め「Y先生のじゃんぷ通信」と改題しました。じゃんぷでの子どもたちの様子や、学習障害を中心とした発達障害への支援アイデアを連載しています。