すてっぷ・じゃんぷ日記

「ここも片づけてみようかな」

 古墳に行けるかな?(2022/9/2)で古墳に行けることを目標に、日々の活動をがんばろうと決意したIくん。この日はみんなで公園へのおでかけです。Iくんはグローブやボール、フリスビーなどの公園で使う遊び道具を、職員に何も言われなくても自分から準備。帰ってきてからの片づけもきちんとすることができていました。帰ってきてからの休憩時間でも、他の休憩中の友だちに近づきすぎず、落ち着いて過ごせたIくん。振り返りで職員が「今日は近くになりすぎない距離で上手に会話していたね。」と伝えると、Iくんは「うん。気をつけるようにしたよ。」と答えました。振り返りが終わって、はにわカードが3つ貯まり、Iくんは大喜び。Iくんが朝から来る日に、古墳へのお出かけ計画をIくんと一緒に立てました。

 そしてあくる日の夕方。ご家族の迎えも来ていて、あとは帰宅するだけの時間に、帰る準備を終えたIくんが「あれ?ん?」と呟きました。職員がどうしたのかと見ていると、Iくんはすてっぷの公園道具が置かれているスペースへ。そして職員に言いました。

「サッカーボールはこっちだよね。」

 恐らく、この日にお出かけしたグループが、野球セットとサッカーボールをまとめて同じ場所に置いたのでしょう。外観は、整理はされていて、邪魔にもなっていなかったのですが、遊び道具の準備と片付けを取り組んできたIくんは、元の片づける場所ではないことに気付いたのです。そして、サッカーボールを元々吊るしていた場所に戻しました。それだけではなく、Iくんは後で職員が片づけるために置いていた遊び道具も手に取って、「先生。これはここに置いていていいの?」と自分から聞いてきました。職員が「あってるよ。」と伝えると、「そっか。じゃあ片付けなくていいんだね。」とそのまま置きました。

 この日は「古墳行けるね表」の約束は特に提示していませんでした。前日にはにわカードを3つ貯めていても、Iくんが自分から片付けを行ったことに職員は驚いたのと同時に嬉しさを強く感じました。本人が目標を自分で見て意識し、自分から動けるようにするためのツールとして作成した「古墳行けるね表」だったので、Iくんが強く意識してくれてとてもよかったです。これからもIくんの様子を見守っていきたいと思います。近々、行く予定の古墳巡りも楽しみです。