先生,書いて下さい!
先日じゃんぷに通う3年生のJ君が「今日はしんどいかも…先生,算数の宿題,式だけ書いてください。」と要求してきました。
J君は学習に対しての苦手意識が強く,宿題もやりたくない思いが強いです。4月当初,「やりたくない!」という気持ちが強く,宿題を「ない!」と言ってやり過ごそうとする姿も見られました。
読み書きや計算の処理が苦手なJ君にとって,ノートのマス目が小さくなったり,わり算といった学習内容のレベルアップ等,環境の変化についていくので精一杯だったのでしょう。「ここまでやろう。」「式は先生が書くよ。」「ここはなぞってもいいよ。」等,負担を減らしたり個別学習の時間で具体物を示して計算の方法をおさらいしたりし,J君が達成感を得られるように支援をしてきました。
宿題への向き合い方がわかったのか,ここ最近は「宿題嫌だ!」と言わずに黙々と取り組む姿が続いていました。大嫌いだった漢字の宿題もとても丁寧に取り組んでいます。
先日久しぶりに「算数の宿題の式だけ書いてください。」と職員に要求しました。「やりたくないよー!」ではなく具体的に援助を求めることが出来たのです。「わかった,じゃあ書いてる間漢字の宿題やっとく?」と聞くと「うん!」と言って黙々と宿題に取り掛かるJ君。自分の調子を客観視し,援助を要求したJ君の成長に感動した出来事でした。