お迎え
放デイの始まりは、学校へのお迎えです。様々な学校があり、子どもも職員もそれぞれの学校で対応に違いがあります。最も違うのは特別支援学校です。児童と教員の距離がものすごく近いのです。確かに、危険がわからずに飛び出しなどを予防する必要がある子どもも中にはいますが、安全管理とは関係なく押しなべて近いのです。自立すべき人と認識していれば少し離れたところから、そっと見守るようになります。子どもとの距離間が支援では一番重要です。これを間違えるだけで、とんでもなく重度の方に見えてしまうのです。いつも距離が近いと子どもの支援者への依存心が高くなるだけでなく、離れなければならない時に子どもの不安感が一気に高まるのです。言葉で不安を上手に表せない場合、寝転んだり、暴れたり、急に怒り出したりします。距離を離すためには、困ったことがあればその場で伝えるコミュニケーションスキルが必要です。どうも、離れられない子どもと支援者ほど適切なコミュニケーションが成立していないことが多いように見受けられます。支援者と子どもの共依存は、子どもから依存されることに無意識のうちに自己の存在価値を見出し、そしてお互いに相手をコントロールし自分の望む行動を取らせることで、自身の心の平安を保とうとするというメカニズムで進行していきます。