ソースが舐めたい!
焼きそばづくりをしている子どもたちの評価をしました。「Y君は嫌いな野菜を除いたり、ソースをなめたりして待てません。」と残念だという報告がありました。Y君は言葉がありませんから直接行動に出てしまったということです。「でも、自分の嫌いなものがあり、好きな調味料があるんだから、これは嫌と絵カードで言ったり、ソース舐めたいと絵カードで言えるようになればいいと思いませんか」と提案しました。
良く、「なんでもかんでも好きな事を絵カードで言わせたら対応できないです」と真剣に言う人がいます。「だったら、口で言う子にはどう対応していますか?」「絵カードを取り上げて言わせなくするということは、喋る子には口を閉じよと言う事ですね」と聞くようにしています。絵カードで要求できるようになれば、「~までまってね」「これをしたらあげるね」と我慢する事も同時に教えられるのです。
でも言葉に代わるものがなければ、いつまでたっても、大人と子どもの間で折り合いをつける話はできません。残ったものは、双方の力ずくです。力ずくは、自尊心と信頼を破壊していきます。だから、野菜が嫌いと言え、ソースが舐めたいと言えるスキルを身につけることが大事なのです。