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 すてっぷで取り組んでいるボードゲームの1つに、「犯人は踊る」というゲームがあります。様々な効果とそれを現すイラストが書かれたカードを、ババ抜きのように一人ずつ自分だけが見えるように持って、順番に1枚ずつ出していきます。1枚だけある犯人カードを持っている人を当てられれば勝ちですが、犯人カードを持っている人も最後まで当てられなければ勝ちになります。この犯人カードが、他のカードの効果で、ババ抜きのようにランダムでぐるぐるまわったり、交換されて行ったり来たりしているので、毎回展開が変わります。その中で、犯人を当てられるのかという楽しさのあるゲームです。  先日も、Eくん、Fくんと職員との3人で、この「犯人は踊る」で遊びました。(3人以上でできるというのも、このゲームのよいところです)。最初に、必ず入れるカードと、ランダムで入るカードを揃えます。それをまた混ぜて、3人で配ります。少しややこしい準備ですが、ルールブックに書いてあるので、EくんとFくんはそれを読んで、自分たちで準備します。準備ができると、さぁ開始。第一発見者のカードを持っている人から順番が始まります。このとき、どんな事件が起こるか...
わり算の筆算に対して「苦手だ!」と感じる子どもは多いです。 わり算の筆算は手順が複雑です。 ①たてる ②かける ③ひく ④おろす という4つの手順が必要となります。数をこなすだけでは解決することが難しいです。できるまで繰り返書いて覚えるだけでなく,体を動かすことで手順を覚えていく方法があります。 ①たてる②かける③ひく④おろすという手順をラジオ体操のように大きな動作で覚えていきます。①たてるのときは大きく上に手を上げ、②かけるのときは腕でXを作ります。③ひくのときはひき算のマイナスを表すように腕を横に伸ばし、④おろすときは下に向けておろします。動作の際には必ずそれぞれの動きの言葉を「たてる!かける! ひく! おろす!」というように唱えます。 手順が複雑になればなるほど学習が苦手な子どもは問題を解くまでの途中でパワーを使ってしまい,疲弊ばかりしてきます。上記のように机上の学習だけでなく,少し体も動かしながら取り組んでみてもよいかもしれません。 (参考・引用 「子どものつまづきからわかる算数の教え方」 監修:平岩幹男 著:澳塩渚(合同出版) 「小学4年生までのつまずき総ざらえ算数レスキュー隊」(岩崎書店)...
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06/22
パブリック
今までも何度か「負け」が認められない子どもについてブログで書いてきました。 先日じゃんぷで風船バレーをした時も負けてしまい,一瞬塞ぎ込んでしまったC君がいます。その時はC君の友達のD君が「一緒にやろう!」と声をかけてくれ,また参加することが出来ました。 まず,「負けが認められない」ということ自体はその子の気質です。ここは割り切って考えるしかありません。ただ,こういった子どもは「がんばろう!」という気持ちが強いので,それはとても良いことです。 まず,ゲームの前に「この遊びには勝ち負けがあります。勝つ人がいたら負ける人もいます」と前もって勝敗が分かれることを予告し,「勝ってもいばりません,負けてもおこりません」と遊びのルールを作ったうえで遊び始めます。そして負けてしまって悔しがる子には,「勝ちたかったんだね」とその感情を言語化してあげ,自分の気持ちを理解してもらえるという安心感を持たせてあげます。そうすれば昂った気持ちを抑える一助になります。 結果がよかったときは「結果とがんばった過程の両方を褒める」逆に結果がよくなかったときは,「がんばった過程を褒める」ことで勝っても負けても次にまたがん...
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06/21
パブリック
 すてっぷの活動で作業課題というのがあります。手指の操作の力を高めること、見本や指示に合わせて作業する力を育てることを狙いとし、就労支援に繋がることを願って取り組んでいます。すてっぷには現在、空き缶潰し、ペットボトル分解、箸の袋詰め、醤油さしやナットの組み立てなどの課題があります。  先日、BくんとCくんが協力してペットボトルを分解する作業に取り組みました。作業課題に入る前のおやつの時間でも楽しそうに笑いながらおしゃべりするほど仲の良い2人。作業前も爆笑するほど楽しんでおしゃべりしています。職員が説明に入り、Bくんにはペットボトルのラベル剥がしとキャップ分けの役割、Cくんにはプレス機でペットボトルを潰す役割を任せると伝えました。すると、さっきまでの様子と打って変わって、「はい」と真剣な表情で返事をしてくれました。まだ作業に入る前なのに、職員は二人の返事だけで感動してしまいました。  協力作業が始まると、Bくんは苦悶の表情を浮かべます。ペットボトルのラベルが中々剝がれないのです。時間をかけて少しずつ剥がすBくん。ラベルが剥がれたペットボトルを受け取ってプレスするCくんは、受け取り待ちの状態で...
先日,じゃんぷに通う中1のA君に2桁× 2桁のかけ算の宿題が出ていました。 小学生の時から学習に対する自己イメージが悪く,特に算数への嫌悪感が強いA君は「なんで俺にこんな宿題出すねん!こんらんするわ!」と言いながらも「教えて~」とお願いしてきます。 A君はその日宿題を終わらせることは出来ましたが,ふと他の子どもでも「2桁×2桁」が難しいと感じている子どもが多数いるなと感じ,原因を考えてみました。 まず,扱う数字の桁が増えるほど,位取りの誤りが起こりやすくなります。 並びあった2つの位は右の位に対して左は10倍を表しますが,数量のイメージが苦手な場合,それぞれの位にある数字の関係が'理解しにくく,計算ミスに気がつきにくくなります。 目で見て形や位置をつかむことが難しい場合,筆算を書き写すときに位置を誤ることもあります。 また,「和•差•積•商」等,計算の結果を漢字で表すことも増えてきます。 新しい言葉を覚えることが'苦手なために,教科書の内容がわからなくなることもあります。 計算の手順が身につきにくい場合,自分に合った手順表を作ってみることが有効です。頭の中だけで手順を考...
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06/17
パブリック
 いよいよ梅雨入りが発表されましたね。今日は幸いにも晴天で、今の間にとみんな公園遊びに行きました。これからは雨が降る日も増えてくるので、今日みたいにはなかなかお出かけできないことでしょう。  先日、雨が降っていた日に室内で児童と職員でボードゲームをしました。その時にしたボードゲームは「街コロ」というものです。サイコロとカードを使って自分の街を発展させていくゲームです。どう発展させるかというと、「パン屋」、「コンビニ」、「テレビ局」などの施設を貯めたお金で買っていき、施設カードを増やしていきます。サイコロを振って出た目と自分の施設カードに表記されている目が揃うとお金をより多く手に入れることができるという仕組みです。  この日の街コロに参加した児童はG君とJ君。ゲーム自体はG君は何回かしたことがあり、J君は前回初めて遊び、今回が二回目でした。J君は前回遊んだ街コロが楽しかったのか、「何のボードゲームして遊ぶ?」と話し合いになった時に即座に「街コロ!」と言ったのでした。その時担当していた職員は、初めて街コロをすることもあり、活動のねらいに「児童がゲームの説明を職員にしてみる。」ということを含め...
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06/16
パブリック
先日のブログで同時処理と継次処理について書きましたが,どのようなものか私たちの生活に沿って解説してみます。 最近はGPSを使ったナビゲーションサービスが普及しています。さて、このようなナビゲーションシステ厶ですが… ①地図が表示され、目的地までの道順を矢印で示すタイプ ②「次の角を左へ曲がってください」というように順路を徐々に示していくタイプ みなさんはどちらが使いやすいですか?現在地と目的地の位置関係を把握しやすいから地図タイプがいいという人もいれば、順番に目印と道がわかるから順路タイプがいいという人もいると思います。 もう1つ例を挙げてみます。みなさんは家具の組み立ては得意ですか? ①完成図の写真を見ただけでサクサクと組み立てる人 ②組み立て手順を読んで一手順ずつ組み立てていくほうがわかりやすい人 どちらのタイプもいるでしょうが,同時処理と継次処理というのはこれらと似ています。 簡単にいうと,「全体から細部に理解を進めるか,細部から全体へと理解を進めるか」の違いです。全体から細部の順に理解を進めることを同時処理といい,細部から全体へ理解を進めるのが継次処理といいます。私たちはこの2...
じゃんぷに来ている子ども達に学習を指導する時,その子の得意を生かした支援をするということは今までも書いてきました。 では,それがどのような根拠に基づいているのかを今回は紹介します。 「同時処理」「継次処理」という言葉をご存じでしょうか? 人間が外界から情報刺激を入力し,脳の中枢で情報を認知的に処理して,出力(運動)する過程を「認知処理様式」と呼びます。私たちは,そのスタイルを状況に応じて使い分けたり組み合わせたりして,処理しています。発達障害の状態像として,この認知処理様式のどちらかに偏ってしまうことがあります。指導者が自分の習得した「指導方略」で画一的に子どもに適用すると,子どもの「学習方略」とあわない場合,子どもは習得しにくくなることになります。この特性は,WISC-ⅣやK-ABCⅡ等の検査で見えてきます。 先日3年生のW君とX君に時間の計算の問題を教えました。W君には全体の時間の表を示し,そこから計算する方法(同時処理)X君には時間の求め方を段階的に説明し,問題に取り組む方法(継次処理)で指導をしています。それぞれの長所を活用した支援を心掛けています。
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06/14
パブリック
 ここのところ、室内の活動として、おやつ作りを少人数ずつで取り組んでいます。グループ活動として複数人で取り組み、担当の職員も付きますが、子どもの自立を目指して、手順書や道具の工夫をして支援しています。もちろんですが、目指す自立の形は一人ひとり違います。手順書で言えば、自分でインターネットを使ってレシピを調べて、それを参考に作ることが目標の子もいれば、職員が一枚一枚写真と文字で手順を示した紙を、ラミネート加工してめくれるようにした物を使って進める練習をしている子もいます。   切る道具も、子どもに合わせて用意しています。包丁で切ることが課題の子には子ども包丁を用意していますし、包丁が難しい子にはみじん切り器を用意します。すてっぷではハンドルをくるくる回すだけでみじん切りできる器具を使っていました。切る材料によってはけっこう力を入れて回す必要があるので、2人1組になって、一人は容器の外側を持って固定し、もう一人がハンドルを回してみじん切りする協力作業をしていました。これはこれで友だちと協力するという意味があるのですが、やはりハンドルを回すには、手首を返すのが不器用だったり機能的に難しかっ...
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06/13
パブリック
どちらが「右」の字か,わかりますか? 上の文字は,「右」と「左」の一部分を取り出したものです。さて,どちらが「右」でどちらが「左」 でしょう。ほとんど同じに見えるかもしれませんが,左側へのはらいの長さと向きが違っています。 左側へのはらいがやや短く,外側へ向かっているのほうが「右」の文字の一部です。小さな違いかもしれませんが,この違いをきちんと教えることが,漢字指導の原点だと考えています。 「右」のはらいも「左」のはらいも物の形を表した絵から生まれた部分で,下の図のように自分から見た右手,左手がそのもととなっています。それぞれの漢字の左側へのはらいは同じように見えても,もとになっている部分が違うため,向きや長さ,筆順が違っているのです。これら「右」と「左」の違いはよく知られた話です。筆者自身,教員時代に漢字の成り立ちを教える際の題材として授業で使ったことがあります。 しかし,これらのことを,「右 左」以外の漢字指導に生かすことは中々ありません。(筆者も書きながら反省をしています。) 漢字の成り立ちを知ることは,漢字の意味や読み,形を知ることにつながります。また,形と筆順とは強く関係し...