今日の活動
平等だけど不公平
人それぞれ能力に差があることは当たり前です。社会はそのことを前提にして作るものです。平等社会ではなく公平社会が多様性社会には必要なのです。例えば、学習場面で掛け算ができることそうでない子どもが新しい勉強で図形の面積を求めるとします。新しい学習をするという意味では平等ですが、演算スキルが違うので不公平です。
スポーツならもっとわかりやすいです。スポーツには階級や身体条件、キャリアを加味して公平にして戦うのが近代スポーツです。やっている方も見ている方もそのほうが面白いからです。
子どもの遊びも同じです。能力差があるまま遊びにとりくむと、子どもは楽しむことができません。楽しむまでにパワーを使い切ってしまうからです。
当たり前のことを言っているつもりですが、日常はそうではありません。あちこちに「平等だけど不公平」が転がっています。大人が介入しているのは、公平を保つ知恵と工夫を求めているのであって、スキルの低い子どもの不平を封じるためにいるのではないのです。