すてっぷ・じゃんぷ日記

今日の活動

パニック対応

V君、自立課題の中身が難しすぎて床にひっくり返って怒っているところを、スタッフが「ひっくり返ってないで援助を求めなさい」とV君をすわらせようとしますが、パニクったV君は体を触られて驚いたために触覚防衛が働き「痛い~」と大絶叫。その後V君はパニクってしまった自分を責めて、「OKじゃなかった」と落ち込んでしまいました。話し合ったことは、第一に、床にひっくり返るほど混乱しているという認識を持つこと。第二には、混乱している人は他者からの行動を攻撃として受け取ってしまいやすいこと。第三は、適切な行動を教えるには本人が落ち着いている必要があること。でした。

つまり、パニックの原因が難しすぎる課題と気づいているなら、その課題は今はやらなくていいことを分かるように伝えて、しばらくそっとしておくこと。立ち直ったら立ち直ったことを褒めて、「助けて」カードを使う練習をして、うまく練習できたと褒めることが必要だと話し合いました。パニックになると周囲の大人までどうしていいかわからず、早く収拾しようと焦ってしまいます。まずは、原因をつきとめて、パニックの時はどうすれば穏やかに解決できるかをまず考えることが重要だと思います。しかし、何よりも大事なのは、スタッフが子どもの気持ちに想像力を働かせてパニックを予防することです。自立課題なのに自立できないような難度の高い課題を設定しないことが一番です。難しそうだなと思ったら、まずは対面学習を何回か繰り返し確実に自立できると見極めてから設定します。