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スパゲテイナポリタン
本日のおやつ作りはスパゲテイナポリタンです。スパゲッティの本場イタリアのナポリとはまったく関係のない日本独自のパスタ料理です。アルデンテとはほど遠く、柔らかめに茹でられた麺に炒めたケチャップの甘く香ばしい味わいは、子どもはもちろんのこと、多くの大人にとっても懐かしさを覚えます。昔と違ってさまざまなスパゲッティが手軽に食べられるようになった現在でも、ナポリタンは喫茶店や洋食屋、レストランで人気のメニューで、家庭料理の定番です。
ナポリタンはホテルニューグランド第2代総料理長の入江茂忠さんが戦後に考案したそうです。ホテルニューグランドは、1945年(昭和20年)8月30日のダグラス・マッカーサーの来日直後から7年間GHQに接収されていました。入江は進駐軍の兵士がケチャップで和えただけの具なしスパゲッティを食べているのを見て、ケチャップだけでは味気ないと考え、生トマト、タマネギ、ニンニク、トマトペースト、オリーブオイルでトマトソースを作り、炒めたハム、ピーマン、マッシュルームを加えてソースで和えたスパゲッティを考案したといいます。
このスパゲッティは「スパゲッティーナポリタン」と呼ばれました。「ナポリタン」という命名は、中世のころナポリの屋台で庶民向けにトマトソースをかけたスパゲティが売られていたことをヒントにしたものだといいます。
ところがどっこい、トマトソースなんてすっぱいしめんどくさいという揺り戻しがおこり、横浜のレストランで内容はそのままでトマトソースがケチャップになり、味が調整されて全国デビューとなったということです。